内臓脂肪の落とし方で大切なのは、食事制限や運動だけではありません。
食べものの栄養素にも、脂肪の燃焼効率を上げるものなどがあり、ダイエットには欠かせないものが多いのです。
そんな栄養素について、ご紹介します。
内臓脂肪の落とし方のポイントとなる食べもの(ビタミン・食物繊維等)
内臓脂肪の落とし方に気をつける中で、食事に気を使っている人も多いことでしょう。
食事でダイエットをするといえば、摂取カロリーを減らすことを重視しがちですが、実は栄養のバランスも摂取カロリーの調整と同じくらい大切になります。
食べもの(ビタミン・食物繊維等)の栄養素と言えば、体を健康にするために必要なものというイメージがありますが、実は内臓脂肪の落とし方にも大きく関わっています。
栄養素の中には、デトックス効果を持つものやエネルギーの代謝を引き上げるものがあります。
いくら食事制限で摂取カロリーを抑えても、これらの栄養素が足りていなければ効率よく脂肪を燃焼させることができません。
ダイエットに失敗する人と成功する人の違いは摂取している栄養素にあるという専門家もいるほど、内臓脂肪の落とし方やダイエットにはそれぞれの栄養素が大きな役割を果たしているのです。
ビタミンの中でも、ビタミンB₁などのビタミンB群は食べ物をエネルギーに変換する働きを持っています。
食べもの(ビタミン・食物繊維等)で内臓脂肪の落とし方のコツをつかみたければ、ビタミンB群を意識してみることが大切です。
ビタミンB₁は糖質をエネルギーに変える時に必要な補酵素で、これが不足すると摂取した糖質が上手にエネルギーに変換されず、脂肪へと変わってしまい内臓脂肪の蓄積につながります。
ビタミンB₂は脂質をエネルギーに変える時に必要な補酵素です。
ファスティングなどで脂肪が燃えやすい状態を作っても、ビタミンB₂が全体的に不足していると蓄積した脂肪を上手くエネルギーへと変えていくことができないといわれています。
ビタミンB₆は、タンパク質をエネルギーに変える時に必要な補酵素です。
ビタミンB₆が不足するとタンパク質を上手くエネルギーへと変換できないので、糖質と同じく、脂肪へと変換されてしまうことが分かっています。
このように、エネルギー代謝に関わる食べもの(ビタミン・食物繊維等)を積極的に摂取することで、効率の良い内臓脂肪の落とし方を実践できるので、食事制限には注意が必要になるのです。
きゃべつ(食物繊維)の脂肪代謝力で内臓脂肪を減らす
食物繊維には、血糖値の急激な上昇を抑える効果があることが分かっています。
これは糖質制限をするのと同じことで、血糖値の上昇を抑えることでインスリンの分泌を調整し、脂肪代謝を正常に行うことができる大切な体の働きです。
脂肪代謝を促すことで、効率的に内臓脂肪を落とす手助けをしてくれます。
また、食べもの(ビタミン・食物繊維等)のうちの食物繊維には、腸の中の環境を正常に整える働きがあります。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とがあり、水溶性食物繊維は腸の中でゲル化して余分な脂肪を吸着して体外に排出する働きを持っています。
不溶性食物繊維は、便のカサを増やして便通を良くする働きを持っています。
キャベツには主に不溶性食物繊維が含まれていますが、100gあたりの総食物繊維量は1.8gとそれほど多くありません。
寒天(食物繊維)の満腹効果と便秘解消効果で内臓脂肪を落とす
食べもの(ビタミン・食物繊維等)のうち寒天に含まれているのは、不溶性食物繊維です。
カロリーがゼロなので、ダイエット中の食事やおやつに人気の食品です。
ダイエットを目的に寒天を食べるならば、1日に6gを目安に摂取すると良いと言われています。
胃の中に入った寒天は不溶性食物繊維の働きで満腹感を感じやすく、おやつとして間食で食べるのはもちろんのこと、食事中も寒天を食べることで、満腹感が得やすくなり食事の総量を減らせるというメリットがあります。
また、不溶性食物繊維の働きで腸の蠕動運動を促し、便秘の解消に効果があります。
食事の総量を減らす効果と便秘解消効果で、効果的に内臓脂肪を落とす手助けをしてくれます。
トマト(リコピン)の抗酸化力で内臓脂肪を落とす
トマトに含まれるリコピンは野菜に色を付ける成分「カロテノイド」の一種で、強い抗酸化力を持ち、血中の中性脂肪を減らす働きを持っています。
そのため、内臓脂肪のためのダイエットに最適な食べ物といえます。
抗酸化作用の働きで免疫力もアップして、健康な体を手に入れることもできます。
火を通しても美味しくいただけますし、ジュースで摂取するという方法もあるので、手軽に摂れる食品の一つといえます。
オレンジ(イノシトール)の脂肪除去効果で内臓脂肪を落とす
オレンジに含まれるイノシトールという成分には、脂肪の定着を予防して余分な脂肪を除去する働きがあります。
別名「脂肪肝ビタミン」とも呼ばれるイノシトールは、肝臓の働きを高めて中性脂肪が肝臓内に多く蓄積する状態を予防するともいわれています。
コレステロールを下げる働きも強く、内臓脂肪だけでなく血液の循環が悪くなるのを予防のためにも積極的に摂取したい成分です。
イノシトールはカフェインととても相性が悪く、せっかく摂取してもカフェインによって吸収が阻害されることが分かっています。
オレンジを食べる時には、コーヒーや紅茶などの飲み物を控えてください。