食生活の乱れが原因で、内臓脂肪がどんどん増えてしまう人がいます。
内臓脂肪が増えると、生活習慣による体調不良のリスクも高まるため、減らしたいとお考えの方も多いでしょう。
そこで、内臓脂肪が増える原因となる食生活は、どのようなものか具体的にご紹介します。
過剰な内臓脂肪の原因となる良くない食生活とは?
内臓脂肪は、食事で取り入れた栄養が余った時のストックです。
体を健康に保つには、内臓脂肪も欠かせません。
しかし、食生活の乱れから体重が増加し、内臓脂肪のボリュームも増えると、長生きホルモンとも呼ばれるアディポネクチンが内臓脂肪から分泌されなくなってしまうのです。
内臓脂肪を増やす原因となる良くない食生活とは、どんな習慣を指すのでしょうか。
内臓脂肪を増やす外食中心の食生活
内臓脂肪は余分な栄養のストックですから、体が必要とする以上のカロリーを摂取すれば、それはみな脂肪となって蓄えられていきます。
特に外食の場合は、肉や油ものなどの油脂、米やパスタなどの炭水化物を多く含む食材がメインで、消化を助けるビタミンや酵素、それに食物繊維などを多く含んだ野菜や果物などが不足しがちです。
体にビタミンや酵素、食物繊維が十分ではないと、取り入れた栄養はうまく体中に分配されず、ひたすら内臓脂肪や皮下脂肪として蓄えられていきます。
外食ばかりの食生活は、内臓脂肪を増やす原因です。
自分でごはんを作るのが苦手で、家族に作ってもらえる状況になくて外食やコンビニ弁当を食べるしかない場合でも、野菜を多く含む定食を選んだり、果物を別に買って食べるなど、栄養が偏らない食生活を工夫しましょう。
内臓脂肪をため込みやすい食生活はお酒とおつまみ
付き合いでお酒を飲むという食生活も、内臓脂肪をため込む原因の1つです。
お酒のおつまみは、揚げ物や濃い味付けの高カロリーな食材が多いからです。
また、ビールそのものもかなりの高カロリーです。
中ジョッキ1杯のカロリーは、お茶碗に軽く盛ったごはんのカロリーとほぼ同じです。
350ml缶のビールのカロリーでも、おにぎり1個分と同じくらいあります。
家で家族と一緒に食事をしながらお酒を飲むときは、低カロリーのおつまみを工夫してみたり、1日に飲むアルコールの量をセーブできるという人もいるでしょう。
しかし、付き合いで飲む機会が多いと、周りに合わせないわけにも行かず、気が付かないうちにカロリーを取り過ぎてしまうことがあるのです。
内臓脂肪を減らすため、1週間のうち1日は誘われても絶対飲みに行かない日を作りましょう。
単品食いと早食いの食生活は内臓脂肪をため込む原因
忙しいビジネスマンに内臓脂肪が多いのは、食事の時間をゆっくり取れないことが原因かもしれません。
ビジネスマンに人気の高いメニューに丼物やラーメンがあります。
しかし、単品食いをすると栄養が偏るだけでなく、よく噛まないで早く食べるという食生活に陥りがちです。
ビジネスマンが丼物やラーメン一杯を食べきる時間は、およそ5分というデータもあります。
早食いは血糖値が上がりやすく、内臓脂肪を余計にため込む原因になってしまいます。
不規則な食生活が内臓脂肪を増やす原因に
忙しいビジネスマンに内臓脂肪が多いのは、食事の時間が不規則という食生活が原因かもしれません。
健康のために外食を控え、家に戻ってから食事をしようとすると、夜の9時や10時に夕飯を食べることになるかもしれません。
仕事が忙しい時には、12時近くになってからやっと夕飯を食べられるということもあるでしょう。
食事の時間が不規則になると、体は防衛行動に走ります。
次にいつ食べ物が入ってくるかわからないので、少しでも余分に蓄えておこうとするのです。
時間が不規則な食生活は、カロリーオーバーになっていなくても、内臓脂肪を増やす原因になります。
さらに、夜寝る前に食事をすると消化吸収が追い付かず、とりあえず腸の近くにある内臓脂肪に栄養がためておかれるので、ますます内臓脂肪は大きくなってしまいます。
間食は内臓脂肪を減らすには敵
スナック菓子や甘いお菓子も、内臓脂肪を増やす原因です。甘いお菓子は、ストレスを和らげてくれますし、お土産や差し入れとしても人気です。
さらに、コンビニに行けばスイーツ男子をターゲットにした甘い誘惑も待ち受けています。
スナック菓子は油を含んでいて意外にカロリーが高いのに、口当たりがよくてついつい食べ過ぎてしまうので注意が必要です。
しかし、間食をあまりセーブし過ぎるとストレスがたまって逆効果ということもあり得ます。
間食は内臓脂肪を減らすには敵だと心得て、あまりひんぱんに誘惑に負けないように努力してください。
食生活は変わらなくても内臓脂肪が過剰になる原因
若い頃は、おやつ代わりにラーメンを食べても太らなかったかもしれません。
しかし、年齢を重ねるごとに基礎代謝量が落ちていくことを忘れてはいけません。
基礎代謝量のピークは、男性であれば高校生の頃、女性であれば中学生の頃です。
ピークを過ぎると、基礎代謝量は30歳くらいまでどんどん減っていきます。
ですから、学生時代の食生活をそのまま続けていると、知らないうちに体に必要以上のカロリーを補給してしまうことになるのです。
余分なカロリーは、内臓脂肪を大きくしてしまう原因です。
30歳を超えたら、中学生や高校生の頃の食生活とは決別し、大人向けの食生活に切り替えましょう。