食品の中でも、中性脂肪が高くなりやすい食品があります。
それが、脂質を多く含む食品や、乳脂肪分を多く含む食品、糖分を多く含む食品です。
つまり、脂身の多い食品が好きな方や、バターや生クリームが好きな方、和菓子や洋菓子が好きな方は、中性脂肪が高くならないように気を付けなければなりません。
なぜ中性脂肪が高くなるの?その原因は食品?
年齢を重ねてくると、「中性脂肪に気を付けなければ」という言葉が、嫌でも耳に入ってくるのではないでしょうか。
中性脂肪は誰にでもあるもので、生命維持活動をするためには必要な物質でもあります。
しかし、この中性脂肪が体の中で増えすぎると、生活習慣による体調不良を引き起こす原因となるので、増えすぎないように注意しなければなりません。
日頃の食生活で原因が多い
中性脂肪が増えすぎる原因は、日頃の食生活にあります。
中性脂肪は人間がエネルギーを使うときに使われるものなので、エネルギー分を取り込むのであれば問題ありません。
ですが、それ以上の量の中性脂肪を摂取すると、それは余った分として体の中で蓄えられていきます。
中性脂肪になっていく食材を知ることが大事
そのため、中性脂肪になっていく栄養素を多く含む食品ばかりを摂取していると、使われない栄養素が体の中に残っていき、中性脂肪として蓄えられます。
中性脂肪が高くならないようにするためには、中性脂肪になっていく栄養素を多く含む食品がどれなのかを理解し、気を付けなければなりません。
脂質を多く含む食品は中性脂肪になりやすい
まず、中性脂肪になっていく栄養としてすぐに思いつくのが、脂質ではないでしょうか。
脂質自体は、栄養分として、体の中で様々な働きをしてくれるものですが、多くとりすぎると中性脂肪へと直結します。
脂質の主な働きは、体を動かすためのエネルギー源となることです。
細胞膜により余った脂質が中性脂肪に
また、脂質を多く含む食品はコレステロールも含んでいることが多いので、細胞膜を形成するのに一役買います。
しかし、エネルギーとして使われなかった脂質や、細胞膜を形成するのに使われなかった脂質は、余りものとして体の中で蓄積されます。
それが中性脂肪として存在していきます。
揚げ物、動物性の物、脂がのっている魚
脂質を多く含む食品の代表的なものは揚げ物です。
油を使って調理されているので脂質が多いので中性脂肪になっていきやすいです。
また、脂質は動物的な食品に多く含まれており、例えばベーコンのように脂身の多い食品は脂質が多く含まれます。
また、魚であっても、ウナギやトロなど、脂ののっている魚であると、脂質が多く含まれています。
乳脂肪分を多く含む食品は中性脂肪になりやすい
次に、乳脂肪分を多く含む食品も、中性脂肪になりやすいです。
乳脂肪分を多く含む食品は、たんぱく質を多く含むなど、栄養価が高いことが多いです。
そのため、乳脂肪分を多く含む食品自体は、体に良い食品です。
しかし、乳脂肪分は脂肪のひとつなので、とりすぎると中性脂肪として体の中で蓄えられます。
したがって、乳脂肪分を多く含む食品を摂取する場合には、食べ過ぎないことが大切です。
バター、チーズ、生クリーム
乳脂肪分を多く含む食品といえば、バターやチーズ、生クリームです。
どれも、料理に使う際に風味づけとして頻繁に使うことがありますし、少し料理に使うとコクが出て、味の決め手になるものです。
だからといって、たくさんの量を毎日摂取していると、中性脂肪として蓄積していきます。
乳脂肪分=脂肪
乳脂肪分は主に乳製品に含まれている脂肪のことで、取り過ぎるとやはり中性脂肪になります。
乳脂肪分を多く含む乳製品かどうかの見分け方は、トロトロしていたり固形であったりすると、乳脂肪分を多く含んでいることが多いです。
ただし、ヨーグルトは牛乳を醗酵させてつくるものなので、含まれている乳脂肪分は牛乳と変わらないくらいです。
糖分を多く含む食品は中性脂肪になりやすい
そして、糖分を多く含む食品も中性脂肪になりやすいです。
糖分が体の中に摂取されると、胃腸で吸収されてブドウ糖などの糖に変換されます。
体に吸収された糖分は、脂質と同じように、体を動かすためのエネルギーとして使われます。
しかし、使われなかった糖分は余るので、脂質と同じように中性脂肪として蓄えられるのです。
果糖も糖分
糖分を多く含む食品といえば、口の中に入れたら「甘い」と感じる食品です。
つまり、砂糖が使われている食品ということです。
また、砂糖が使われていなくても、果糖も糖分なので、フルーツなどの甘味も糖分として体に摂取され中性脂肪が蓄積していきます。
身体に良さそうな野菜ジュースでも糖分はある
甘い食品といえば、チョコレートや饅頭、プリン、ジュースなども中性脂肪が増えます。
フルーツジュースや野菜ジュースだと糖分は関係ないように思いますが、市販のものだと砂糖が使われていることもあります。
砂糖が使われていなくても、フルーツ本来の果糖が糖分なので、摂りすぎには注意が必要です。
炭水化物も糖分に変わるので注意
また、「甘い」と感じなくても糖分が含まれているものがあり、それが炭水化物を多く含む食品です。
炭水化物は体内に含まれると、糖分に変換します。
お米をよく噛んで食べると「甘い」と感じるのは、そのためです。
そのため、炭水化物を多く含む食品も、中性脂肪を蓄える原因となります。
参照元
中性脂肪を減らしたい場合にはバランスよくほどほどに
中性脂肪を減らしたいからといって、脂質や乳脂肪分、糖分をまったくとらない生活をするというのは極端すぎるでしょう。
脂質や乳脂肪分、糖分も体を動かすためには必要な栄養分です。
したがって、摂取する量を調節しながら、バランスよく栄養を摂取することが大切です。