日本人の生活に深く結びついているお茶と言えば緑茶です。
紅茶が生産されていた時代もありますが、現代は日本で生産されているお茶はほとんどが緑茶であり、普段から水分補給などに緑茶を取り入れているという人も多いのではないでしょうか。
またこの他にも麦茶や烏龍茶、ほうじ茶や玄米茶など様々なお茶の種類があり、好みや用途に合わせて選ぶことができます。
わざわざお湯を沸かして、急須でお茶を入れて飲むことはあまりないという人でも、コンビニやスーパーなどでペットボトル入りのお茶を購入したり、飲食店などで飲む機会は豊富にあるのではないでしょうか。
そこで悪玉コレステロール値が高いと気になっている人は今以上に積極的にお茶を取り入れて悪玉コレステロール対策を行いましょう。
お茶を飲むことでなぜ悪玉コレステロール値が下がるのか?
普段、飲んでいるお茶が悪玉コレステロール値を下げるなんてこれまで考えたこともなかったという人も多いのではないでしょうか。
代表的なお茶は緑茶!!
例えば、悪玉コレステロール値を下げる効果を期待することができるとされているのが緑茶です。
緑茶に含まれている渋み成分であるカテキンには食事で摂取したコレステロールの吸収を抑える作用を持っています。
さらに嬉しいのが、カテキンは悪玉コレステロールにのみ作用し、善玉コレステロールを減少させることはありません。
カテキンは緑茶の他にも紅茶にも含まれています。
悪玉コレステロール対策に取り入れたいお茶はまだ豊富にある
カテキンを多く含む緑茶や紅茶以外にも、悪玉コレステロール対策に取り入れたいお茶は豊富にあります。
お茶の種類や効能、含まれる成分などを一覧表にしているので、好みや目的に合わせて普段飲んでいるお茶を選んでみてはいかがでしょうか。
お茶の種類 | 成分 | 効能 |
緑茶 | カテキン | ・コレステロールの吸収を抑える ・悪玉コレステロールのみ減らす |
紅茶 | カテキン・テアフラビン | ・コレステロールの吸収を抑える ・悪玉コレステロールを減らす ・コレステロールの酸化を抑える |
烏龍茶 | 烏龍茶ポリフェノール | 余分なコレステロールを吸着して体外に排出する |
ルイボスティー | ケルセチン・ルテオリン | 悪玉コレステロールの酸化を抑えることで血管内に酸化したコレステロールの蓄積を防ぐ |
杜仲茶 | ゲニポシド酸 | コレステロールの吸収を抑える |
プーアル茶 | カテキン・タンニン | ・コレステロールの吸収を抑える ・コレステロールなどの老廃物を体外に排出する |
ローズヒップティー | リコピン | 悪玉コレステロール値を下げる |
アップルティー | アントシアニン | コレステロールの酸化を防ぐ |
麦茶 | ピラジン類 | 血液をサラサラにする |
どくだみ茶 | カリウム | コレステロールなどの老廃物を体外に排出する |
そば茶 | ルチン | 血中のコレステロールの濃度を下げる |
たんぽぽ茶 | ビタミン・ミネラル | ・肝臓を強化してコレステロールを抑える ・胆汁の分泌を促進して肝臓の脂質代謝をサポートする |
柿の葉茶 | ビタミンC | ・悪玉コレステロールが血管に吸着するのを防ぐ ・コレステロールの酸化を防ぐ ・血管の壁を丈夫にする |
あしたば茶 | カルコン | コレステロールが血管の壁に蓄積してできる血栓を防ぐ |
小豆茶 | サポニン・ポリフェノール・カリウム | ・血液をサラサラにする ・血管を丈夫にする ・コレステロールなどの老廃物を体外に排出する |
悪玉コレステロールの管理に取り入れたいお茶の飲み方
悪玉コレステロールの管理に取り入れたいお茶の飲み方にはどの様なものがあるのでしょうか。
濃く渋いお茶を飲むのがおすすめ
悪玉コレステロールの管理にお茶を取り入れる場合は、お茶の成分をしっかり取り入れることができるように濃く、渋く煎れるようにしましょう。
例えばコレステロールの吸収を抑えて、悪玉コレステロールを減らす働きを持つカテキンは緑茶や紅茶などの苦味や渋みの成分です。
苦味や渋みが苦手だからと言って薄く入れてしまうと、せっかくの成分も吸収することが難しくなります。
濃く、渋く煎れるコツは高い温度のお湯を使用することです。
高い温度でお茶を煎れると茶葉から多くのカテキンを抽出することができます。
トクホのお茶を取り入れる
毎日、お湯を沸かして急須でお茶を入れるのは面倒だと感じる人も多いのではないでしょうか。
そんな時は悪玉コレステロール値の減少への効果が認められているトクホのお茶を取り入れてみてはいかがでしょうか。
トクホのお茶はコンビニやスーパー、ドラッグストアなどでペットボトルで販売されているので手軽に購入することができますし、出先でも持ち運びしやすく簡単に、お茶を取り入れて悪玉コレステロール対策を行うことができます。
悪玉コレステロールの管理にお茶を取り入れる際の注意点
悪玉コレステロールの管理にお茶を取り入れる際に注意すべき点にはどの様なものがあるのでしょうか。
紅茶などに糖分はNG
緑茶や烏龍茶などの場合は普段のむ時に砂糖を入れることはあまりありませんが、紅茶を飲む時は砂糖を入れて甘くしてから飲むという人も多いのではないでしょうか。
ですが悪玉コレステロール値の管理のために紅茶を取り入れても甘くしてしまうと糖分の過剰摂取につながってしまいます。
悪玉コレステロール値の管理をするために紅茶を取り入れる場合は無糖の紅茶を取り入れるようにしましょう。
カフェインの摂りすぎに注意
悪玉コレステロールの管理にお茶を取り入れるのはおすすめですが、カフェインの摂りすぎには注意が必要です。
カフェインには覚醒作用や利尿作用などがあり、摂りすぎるとイライラしたり、胃痛や吐き気などの症状が出ることがあります。
一日の摂取量は400ml程度であり、例えば紅茶は100mlにカフェインが30mg程度入っています。
だいたい10杯から12杯ぐらいになるので一日にそんなに何杯も飲まないと思っていてもペットボトルの紅茶などで意外と飲んでいる場合もあります。
参照元カフェインを含むお茶 | カフェインを含まないお茶 |
緑茶、ほうじ茶、玄米茶、紅茶、烏龍茶、プーアル茶 | 麦茶、杜仲茶、そば茶、ルイボスティー、ローズヒップティー、小豆茶、たんぽぽ茶、どくだみ茶 |
悪玉コレステロール値を下げるためのお茶のまとめ
悪玉コレステロール値を下げるお茶を取り入れることで悪玉コレステロール値の管理をすることができます。
ただし、お茶を飲んでいれば悪玉コレステロール値が下がるというわけではなく、食事の管理や生活習慣の改善などと一緒に悪玉コレステロール対策にお茶を取り入れましょう。