悪玉コレステロール値が高くなると血管に関連する疾患が考えられることから、できるだけ数値を正常値に戻すことができるように、医療機関で生活習慣の改善や食生活の改善を指導されます。
食品の選び方や調理、献立の立て方、睡眠や適度な運動など少しずつ意識して改善していくことで悪玉コレステロール値を下げることができますが、ここに是非プラスして取り入れたいのが青汁です。
青汁と聞くと独特の苦味や青臭さをイメージして、苦手だという人も多いのではないでしょうか。
一昔前までの青汁はイメージ通りで毎日取り入れるのは難しいという人も多かったのですが、近年は飲みやすくなっており、飲料タイプの他にも顆粒タイプや粒タイプなども出てきています。
またジュースなどで割って飲むことで取り入れやすくなるので、悪玉コレステロール値が高いと言われた人は、悪玉コレステロール対策に是非青汁を取り入れてみましょう。
青汁が悪玉コレステロール値を下げるのはなぜ?
青汁には様々な成分が含まれています。
というのも青汁は食事ではなかなか補うことができない栄養をコップ一杯の青汁で手軽に補うことができるようになっています。
一般的に青汁にはケールや大麦若葉、明日葉やほうれん草、人参やキャベツ、セロリやレタスなど栄養豊富な食材を元に作られています。
一日に必要な野菜の全てを食事から補うのは難しいことから、たくさんの栄養を一度に手軽に摂取することができる青汁はとても便利なものです。
悪玉コレステロール値を下げる成分が豊富に含まれている
青汁には食物繊維やビタミン類、ポリフェノールやアミノ酸などが豊富に含まれています。
これらの成分はコレステロールの排出を促したり、コレステロールの酸化を防いで血管の壁に蓄積するのを防いでくれます。
青汁を飲むことで様々な成分を取り入れて効率的に悪玉コレステロール対策を行うことができます。
青汁に含まれるこの成分に注目!!
販売されている青汁によって多少、使われている原料や成分に違いはありますが、悪玉コレステロール値を下げることができる成分は様々な種類の青汁に入っています。
青汁を購入する時はパッケージの裏表示に書いてある原材料名や成分表をチェックして、悪玉コレステロール対策に活用できるかどうか確認してみましょう。
2種類の食物繊維
悪玉コレステロール対策に取り入れたいのが食物繊維です。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類の食物繊維がありますが、青汁にはこの2種類の食物繊維が含まれています。
水溶性食物繊維は、体内で不要なコレステロールを絡め取り根こそぎ排出してくれます。
これに対して不溶性食物繊維は腸の中で胆汁酸を取り込むことから新しい胆汁酸を生産するためにコレステロールを消費することで悪玉コレステロール値を下げることができます。
2種類の食物繊維を食品から十分に補うのは難しく、青汁であれば手軽に摂取することができます。
参照元ポリフェノール
強い抗酸化作用を持つポリフェノールは活性酸素を除去することで血管を丈夫に保つ作用があり、コレステロールの酸化を防ぐことができるので酸化したコレステロールが血管の壁に蓄積するのを防ぐことができます。
参照元ビタミン類
ビタミンCはコレステロールを胆汁酸に変化させる作用があることから食物繊維と合わさって体外へ排出しやすくする作用があり、ビタミンEは強い抗酸化作用で血液中の脂質に溶け込んでコレステロールの酸化を防ぎ、血管の壁に蓄積するのを防ぎます。
参照元クロロフィル
クロロフィルは植物の中に含まれている緑色の色素であり、組織細胞への成長促進作用を持っています。
血液の中の悪玉コレステロールの排出を促し、血管の壁に悪玉コレステロールが蓄積するのを防ぐことができます。
アミノ酸
キャベツやブロッコリーなどに含まれるメチオニンは血液の中の悪玉コレステロールの増加を抑えて、分解を促進する作用を持っています。
また大豆に含まれているペプチドにはコレステロールの吸収を抑える作用を持っています。
SOD酵素
大麦若葉が原料として使われている青汁だけに入っているのがSOD酵素です。
SOD酵素には強い抗酸化作用があり、悪玉コレステロールの増殖につながる活性酸素を除去します。
また抗酸化作用によって悪玉コレステロールの酸化を防いで、血管の壁に蓄積するのを防ぎます。
カテキン
カテキンには食事から摂取したコレステロールの吸収を抑える作用を持っています。
参照元キトサン
キトサンはコレステロールが胆汁酸になった時に再吸収させずに体外に排出させて、血中のコレステロール値を下げる働きを持っています。
参照元青汁の成分の吸収率を上げる飲み方とは
青汁には悪玉コレステロール対策に取り入れたい成分が豊富に含まれていることから、ぜひ取り入れたいという人も多いのではないでしょうか。
悪玉コレステロール対策にぴったりの青汁の効果をより高めるためには、飲み方を工夫しましょう。
吸収率を上げるなら食事と一緒がおすすめ
食事中に青汁を飲むことで成分の吸収率を高めることができます。
食事中は胃や腸などの消化器官が活発に動いていることから、青汁の成分が上手く吸収されていきます。
豆乳と一緒に割って飲むのがおすすめ
悪玉コレステロール対策にぴったりの飲み物と言えば、青汁の他に豆乳があります。
大豆イソフラボンには善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減らす作用があることから、青汁と豆乳を混ぜることで相乗効果を期待することができます。
青汁、豆乳単体で飲むよりも混ぜることで飲みやすくなるのでおすすめです。
悪玉コレステロール対策に青汁を取り入れる際の注意点
悪玉コレステロール対策に青汁を取り入れる際の注意点にはどの様なものがあるのでしょうか。
青汁はあくまでもサポート
青汁をただ飲んでいれば悪玉コレステロール値が下がるというわけではありません。
食べ過ぎや飲み過ぎに注意して、食生活の改善や生活習慣の改善を行うことが悪玉コレステロール対策の基本であり、ここに青汁をプラスすることで悪玉コレステロール値を効率的に下げていくことができます。
飲みすぎても良くない
青汁には豊富な栄養が含まれていることから、飲めば飲むほど健康になるのではと思う人もいるのではないでしょうか。
ですがそんなことはありません。
例えば青汁にはたくさんの食物繊維が含まれていることから飲みすぎるとお腹が緩くなる可能性がありますし、たくさんの食物繊維でお腹が膨らんで食欲不振になることもあります。
また過剰に食物繊維を摂取することで体が必要とする栄養素まで流れ出てしまう可能性もあることから、飲み過ぎには注意が必要です。
青汁にも適正な一日の摂取量があり、粉末タイプであれば一日に1、2包を目安にしましょう。
青汁で悪玉コレステロール値を下げる効果を高める飲み方とはのまとめ
悪玉コレステロール対策におすすめの青汁には様々な成分が豊富に含まれており、含まれている栄養素は体内のコレステロールに様々なアプローチをして、悪玉コレステロール値を下げることができます。
まずは朝食時に一杯など少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。