血糖値が慢性的に高い状態になれば、飲み物だけでは対処ができずに色々な治療が必要になってきます。
血糖値やHbA1cを下げる飲み物を飲むと、それだけでも血糖値が慢性的に高くなるというリスクを低くできる可能性があります。
血糖値やHbA1cを下げる飲み物はどのようなものがあるか、ご紹介します。
血糖値やHbA1cを下げる飲み物
コーヒーやトマトジュースも?
HbA1cを下げる飲み物であるコーヒーの『クロロゲン酸』という成分には、血糖値の上昇を抑えてくれます。
インスリンの作用をクロロゲン酸が高めてくれることで、血糖値の上昇を抑えてくれるのです。
飲み方として砂糖やミルクを入れずに、ブラックで飲むのがポイントです。
食後30分以内を目安にして、コーヒーを飲むと血糖値の対策にもなります。
また、トマトは食材として考えたとしても血糖値が上昇する目安となるGI値が低いのが特徴です。
よって、インスリンの分泌も少なくなります。
それに、トマトジュースには強い抗酸化作用のあるリコピンがたっぷりと含まれています。
抗酸化作用が強い成分は、血糖値を下げたい方にとってとても適しているのです。
体内に活性酸素が増加してしまうと、血糖値を下げるために分泌される、インスリンの作用を阻害してしまう可能性があります。
このように、コーヒーやトマトジュースは食後の血糖値の上昇を抑える効果があるため、血糖値やHbA1cを下げる飲み物として、日頃から摂取していくのがおすすめです。
緑茶やウーロン茶も?
HbA1cを下げる飲み物に緑茶があります。
緑茶にはカテキンが含まれており、悪玉物質が発生するのを抑えてくれます。
カテキンは抗酸化作用の強いポリフェノールの一種で、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがある上に、血糖値が上昇するのも抑制してくれるのです。
さらに、カテキンには唾液などといった消化酵素の働きを抑えてくれるので、消化を遅らせ血糖値の上昇もゆっくりとなります。
お茶自体がポリフェノールを沢山含んでいるため、糖質の吸収を穏やかにしてくれます。
それによって、血糖値が急激に上がるのを抑えられるため、HbA1cを下げる飲み物としておすすめです。
HbA1cを下げる飲み物として、ウーロン茶があります。
ウーロン茶のカテキンは色々なカテキンが集まり結合しているので、通常のカテキンに比べて大きいのが特徴です。
よって、小腸では吸収されにくくなっています。
このカテキンはウーロン茶ポリフェノールと言われ、小腸内のコレステロールや中性脂肪を吸着して、体外に排出してくれます。
キク科の植物であるヤーコンの葉には、フラボノイドやテルペン類といった血圧および血糖値を下げてくれる成分が含まれていて、慢性的に血糖値が高くなるのを予防することにも効果が期待されています。
ヤーコン茶には、インスリンの分泌を促す作用はないものの、ヤーコン茶に含まれている成分そのものが、インスリンと同じような働きをしてくれるのです。
そのため、ヤーコン茶も血糖値やHbA1cを下げる飲み物としての働きが期待できます。
プーアル茶や玄米茶などにはどういった効果がある?
プーアル茶にはテオフィリンとガンマアミノ酪酸(GABA)が含まれていますが、呼吸器や関節などといった色々な場所の症状を緩和させてくれるとされています。
また、プーアル茶は全体的なコレステロールを低下させるという点においても、HbA1cを下げる飲み物である点でも、効果的というのがわかっています。
玄米茶には、オリザノール、ギャバ、カテキンが含まれています。
オリザノールはポリフェノールの一種であり、血糖値を下げる効果や悪玉コレステロールの少なくする、また血液の循環が悪くなるのを予防するなど様々な効果が期待できて、HbA1cを下げる飲み物なのです。
桑の葉茶にはDNJと呼ばれる1-デオキシノジリマイシンが含まれていて、この成分が血糖値抑制に働くといわれています。
食事から摂った糖質は、小腸壁においてαグルコシダーゼという酵素の作用で体内に吸収されますが、桑の葉茶に含まれるDNJはこのαグルコシダーゼの働きを阻害するので、ブドウ糖の吸収を緩やかにして血糖値の上昇も抑えられて、HbA1cを下げる飲み物となるのです。
ギムネマの有効成分は、ギムネマの葉に含まれているギムネマ酸です。
このギムネマ酸は、小腸の中で糖質の吸収を阻害して、血糖値の上昇を抑えてくれます。
バナバ茶は、フィリピンにおいて血糖値が慢性的に高い状態の改善に用いられています。
グリコース・グリコキニン配糖体や、コロソリン酸という成分が含まれていて、インスリンと似ているので、血糖値を下げる作用が期待できるとされています。
抗酸化作用が強い点も特徴で、HbA1cを下げる飲み物です。
グァバの葉を乾燥・焙煎して作られるグァバ茶も、HbA1cを下げる飲み物になります。
グァバ葉ポリフェノールが豊富に含まれていて、他のポリフェノールよりも大きいために、そのまま腸に吸収されず残ります。
腸内で消化酵素と一緒になり、糖の分解を妨げ血糖値の上昇が抑えられます。
ゴーヤ茶にはポリペプタイドPという成分が含まれていて、この成分はインスリンと似た働きをするとされていて、HbA1cを下げる飲み物と言われています。
よって、食前もしくは食事中にゴーヤ茶を飲むことにより、血糖値が急激に上がるのを抑えられます。