血糖値を下げる方法として、食事制限やカロリー制限を行うことがあります。
そもそもカロリーと血糖は、どう違うのでしょうか。
血糖値を下げる方法として、食事制限やカロリー制限の重要性についてご紹介します。
血糖値を下げる方法と食事制限・カロリー制限
病院で血糖値を測定した時、正常値より大幅に高い数値が出ると血糖値が高いと診断される事があります。
仮に病気ではなかったとしても、血糖値の高さを注意されるでしょう。
血糖値が高いと診断されると、多くの場合医師から食事制限やカロリー制限を指導されます。
しかし、血糖値を下げる方法として食事制限を行うのはまだ分かりますが、なぜカロリー制限をする必要があるのでしょうか。
まず、そもそもカロリーとは何なのか、カロリーと血糖はどう違うのでしょうか。
混同されがちな2つですが、カロリーとはエネルギーの単位であり、血糖とは血液中に含まれている糖類の事です。
糖分はエネルギーになるものなので、カロリーの中には糖分も含まれます。
しかし、糖分以外にも脂質や油などもエネルギー源となるため、カロリー=糖分と言うわけではありません。
また、糖分以外のものも含まれる事から、基本的にはカロリーの方が高い数値を示します。
加えて、血糖自体はエネルギーではありません。
どんなにカロリーが高くてもお肉の脂身をたくさん食べたって血糖値が上がらない事からも、カロリー=糖分ではないと言う事が分かるのではないでしょうか。
カロリーが高い食べ物を摂取しても、必ず血糖値が上がるわけではありません。
そこを理解していないと、血糖値を下げる方法として食事制限・カロリー制限をしていても思わぬ状態を招く事があります。
例えば、先述したような脂身がっぷりの高カロリーなお肉を食べた場合は、カロリーが高くても糖質をとったわけではないので、このような食事の後に血糖値を下げる薬を飲むと、血糖値が下がりすぎる症状を引き起こしてしまうので十分注意しましょう。
血糖値を下げる方法として食事制限・カロリー制限を行う場合、重要になるのは自分が食べる食事にどの程度の糖分が含まれているかなのです。
カロリー制限は血糖値を下げる方法にはならない?
先述した通り、カロリーと血糖はイコールではありません。
カロリーが高い食事をとっても、必ず血糖値が上がると言うわけではないのです。
ならばカロリー制限による食事制限は血糖値を下げる方法にはならないのかと言うと、実はそう言うわけでもありません。
確かに、高カロリーの食事をとっても、それが原因で血糖値が上がる事はありませんが、カロリーを過剰摂取すると当然の事ながら太ってしまいます。
過剰な肥満細胞は体内に蓄積されるように出来ているのですが、この蓄積された肥満細胞が厄介で、血糖が身体に取り込まれるのを阻み、血糖値が上がる原因になってしまうのです。
そのためカロリー制限による食事制限では、摂取するカロリーを制限する事で肥満細胞を減らし、血糖値を体内に取り込みやすくします。
これにより、血糖値の上昇を防ぐ効果があるため、カロリー制限による食事制限は確かに血糖値を下げる方法として有効なのです。
血糖値が高い場合、多くの場合まずは食事の改善を指導されます。
もちろん薬を用いた治療もありますが、薬に頼らず日常生活の改善によって、血糖値が正常を取り戻すならばそれに越した事はありません。
もちろん1日や2日食事制限をしただけで血糖値が正常に戻るわけではないため、大事なのはカロリー制限・食事制限を継続して行い、習慣づける事です。
血糖値を下げる方法に限った話ではありませんが、身体の調子が悪くなるのは今までの積み重ねによるケースが多いため、健康に戻すためには相応の時間がかかる事を覚悟したほうがいいでしょう。
血糖値を下げる方法として食事制限・カロリー制限|どれくらい食べて良い?
血糖値を下げる方法としてカロリー制限による食事制限を実践する場合、一体どの程度のカロリーを摂取するのが理想なのでしょうか。
一般的に、血糖値が高いと診断された人が1日に食べる食事の平均カロリーは1600カロリーとされています。
コンビニエンスストアで購入するお弁当が1つ800カロリーから1000キロカロリーほどする事を考えれば、日頃から食事を外食やインスタント食品で済ませている人はやや物足りなく感じるかも知れません。
しかし、自炊に慣れればそれほど難しい数字ではありません。
もちろん、カロリー制限による食事制限をするためには、どのような食べ物にどの程度のカロリーが含まれているのかを知らなければなりません。
最近では、そのような情報はインターネット上ですぐに見付ける事が出来ますし、各出版社から書籍もたくさん販売されているので、カロリー制限をする事自体はそれほど難しくないでしょう。
血糖値を下げる方法として、食事制限を行う場合、カロリー制限だけでなく炭水化物を制限する必要があります。
炭水化物を食べると血糖値が上がるため、食事から極力炭水化物を抜くと言うものです。
代表的な炭水化物と言えば、日本の食卓に欠かす事が出来ないお米です。
1回の食事でとるお米は少ないほど良いので、出来るだけ量を減らし、代わりに野菜を増やすと血糖値を下げる方法としてはより効果的です。