血糖値やHbA1cを下げる食べ物には、調味料にも関係します。
せっかく血糖値やHbA1cを下げる食べ物を使って、調理をしても、調味料にたくさんの糖質が入っていれば、効果は半減してしまいます。
そこで、血糖値を下げたい方が注意したい調味料の選び方について、ご紹介します。
調味料にも気を使い血糖値対策をするのが大事!
血糖値を下げるなら、HbA1cを下げる食べ物を摂取し、普段から使っている調味料にも気を配ることが大切です。
調味料といっても色々あり、血糖値を下げるものもあれば、上げてしまうものもあります。
血糖値を上げてしまう調味料|砂糖
もし、砂糖を使いたいのならば、糖質が低いものか糖質が全くない甘味料を使うようにするのが賢明です。
砂糖と同様に甘味料は甘いものの、体内には吸収されないため、血糖値は上昇しないのです。
よって、血糖値が気になるのであれば、砂糖ではなく、それ以外の甘味料を使うのが適しています。
調味料の中でも注意すべきなのは、砂糖や塩、油です。
砂糖や塩などといった調味料は、1回では少量しか使わなかったとしても、食事のたびに体内へと吸収されてしまいます。
砂糖は消化や吸収が速いため、血糖値を急激に上昇させ、カロリーも高いのが特徴です。
血糖値のコントロールや肥満の解消のどちらにも悪い影響を与えてしまうので、できるだけ使用は最小限に抑えましょう。
それは、調味料のみりんも同じです。
カロリーの低い甘味料としては、下記の調味料があります。
- デンプンからできる麦芽糖が原料となっているマルチトール
- アスパラギン酸とフェニールアラ二ンから作られるアスパルテーム
- ワインや日本酒などにも含有される醗酵ブドウ糖のエリスリトール
また、塩にはカロリーはありませんが、摂取し過ぎると、血圧が高くなってしまいかねません。
高い血糖値や高い血圧はお互いに誘発し合うことがあり、症状が進行すると、腎臓や網膜へ影響を起こす可能性があります。
塩は1日に10グラム以下を心がけ、ミネラルが豊富な自然塩を選ぶと良いでしょう。
血糖値やHbA1cを下げる食べ物を調理するならオリーブオイル!
オリーブオイルも、血糖値やHbA1cを下げる食べ物の作用が期待されます。
オリーブオイルには、大体70%ほどがオレイン酸が含まれています。
オレイン酸には、インスリンの分泌を良くしてくれる作用があり、日常的に使われる主要な油として用いるのが適しています。
オリーブオイルは、インスリンの分泌を良くすることにより、血糖値やHbA1cを下げる効果が期待できる調味料です。
それに、コレステロール値を下げる効果があるのもポイントです。
ただ、カロリーは多いので、摂りすぎには注意が必要です。
また、オリーブオイルやごま油、エゴマ油、亜麻仁油のコレステロール値の無い調味料です。
通常の調味料をサラダ油からオリーブオイルに切り替えるのも、血糖値やHbA1cを下げる方法として効果的でしょう。
さらに、リノール酸が血中コレステロール値を下げますし、α―リノレン酸はオメガ3とも呼ばれ、身体の健康にも大事な成分です。
α―リノレン酸の主な効果は、血管で血液が固まってしまうのを防ぐことを期待できたり、高い血圧の予防にもなります。
その他にも血液中の中性脂肪を低下させたり、気分の落ち込みを軽減することにも繋がります。
また、血糖値やHbA1cを下げる調味料として、酢が挙げられます。
酢には、血液をサラサラにしてくれる効果も見込めます。
それはクエン酸による効果であり、血流が改善されるからです。
血流が改善されることにより、肩こりや冷え性などの症状の改善も期待できます。
酢酸は、体内において脂質が合成されるのも抑えてくれ、身体に頼もしい調味料です。
シナモンが効果的!血糖値やHbA1cを下げる食べ物
HbA1cを下げる食べ物のシナモンに関しては、アメリカで血糖コントロール不良である血糖値が高めの方に対して、シナモンの血糖低下作用の検証がされました。
対象者109名を2つのグループにに分け、1つには通常の治療が行われ、もう一方に通常の治療の他に1日にシナモンを500ミリグラムを2回摂取させたのです。
90日間で、通常の治療のみのグループではHbA1cの値が8.28%から7.91%と、0.37ポイントの低下となりました。
一方で、シナモンも摂取したグループは8.47%から7.64%となったので、0.83ポイント低下しています。
よって、シナモンにはHbA1cの値を低下させ、血糖値も下げる効果が期待できるという点がわかるのではないでしょうか。
シナモンは、血糖値が高めの方などに適していて、シナモンに含まれている『プロアントシアニジン』という成分が、インスリンの分泌を活性化させて、血糖値を安定させます。
コレステロール値を調節したり、中性脂肪の減少にも効果が期待できます。
シナモンを調味料として、料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。